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八日目の蝉

2012.09.23.Sun.20:07
八日目の蝉

 今日は初めて小説の紹介をします!小説と言ってもこちらはどちらかというと映画のイメージの方が強いかもしれませんね。八日目の蝉
 好きな小説を一つ挙げよと言われると、私は角田光代さんの「八日目の蝉」か、「対岸の彼女」を挙げます。そのくらい好きな作品なんです。小説を読んだ後に井上真央主演の映画を映画館で観たのですが、こちらも素晴らしく出来上がっていて、原作ファンの私も満足でした。監督最高です。
 小説の八日目の蝉は2部構成となっており、1部目は他人の赤ん坊を誘拐し、逃亡生活を続けながら子育てをする希和子の話。2部目は大学生となった恵理菜(薫)が自分探しのために千草と共に岡山の小豆島に行く話となっています。
 この小説の何が素晴らしいのかというと、子供を誘拐し数年にも渡り育てるという、傍から見れば絶対的な悪を行った希和子なのに、なぜだか悪とは思えない。むしろ、もとの親に戻されてしまったことが、希和子にとっても、薫(恵理菜)にとっても大きな悲劇のように思えてしまうところだと思います。1部のラスト、希和子が逮捕され、薫が両親のもとへ連れて行かれるシーンでは、誰もが希和子たちが逃げ切ることを願ってしまったのではないでしょうか。希和子が最後に発する「この子はまだ朝ご飯を食べていません!」というセリフは本当の母親以上の母性を感じました。果たして薫が一番幸せに生きることができた道は、希和子に誘拐されずに元の両親に育てられることだったのか、もしくは希和子と共に小豆島で生きることだったのか。この小説を読んだ後、私はしばらく考えこんでしまいました。今の日本で起こってもおかしくない話であるだけに重たい問題だと思います。
 普段テレビのニュースで報道されている事件の加害者は、当たり前のように悪者にされています。もちろん悪いことをしたのには間違いないのですが、その行為に至った本人たちの心境は、決してテレビの前にいるだけでは理解することはできないのだなと感じました。
 とにかく、この小説は心にものすごいインパクトを与えてくれる作品だと思います。是非読んでみてください。それでは!




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